ダイエット 好きな物食べてやせよう〜「空腹時だけ」が成功の秘けつ

  • 食べ物の種類や量を規制する一般の減量法に、ブリガムヤング大学(BYU、ユタ州)の教授が反旗をひるがえした。「何でも好きなだけ食べよう。ただし余計に食べないこと」という新しい減量法が、アメリカ保健教育ジャーナルに掲載された。

 AP通信によると、BYUのスティーブン・ホークス教授(健康科学)は、空腹の時だけ食べたい物を食べる「直観的食事法(intuitive eating)」を自ら実行。すでに50ポンド以上の減量に成功し、この食事法を始めて以来5年間、体重を減らし続けている。

 直観的食事法では「ジャンクフード」と呼ばれるスナック類を食べても構わない。カロリー計算も不要。唯一守らなければならない規則は「空腹な時だけ食べ、満腹になったらやめる」こと。つまり、やけ食いや、他人が食べているから自分も…という食べ方をしないよう心掛けるのが特徴だ。

 ホークス教授の研究チームがBYUの学生を対象に調査したところ、直観的食事法を採用した学生はそうでない学生より体重が少なく、心疾患のリスクが低いことが分かった。

 ホークス教授は1989年、生まれ育ったユタへ戻って仕事を探そうとしたが、当時体重が210ポンドもあったため、そのままでは健康科学のポストを大学で見つけるのは無理と考え、カロリー計算に基づく減量を始めた。

 減量に成功し、ユタ州立大学で職を得たものの、あっという間に体重は元通りに。その後数年間、やせたり太ったりを繰り返した結果、ホークス教授はカロリー減量法を中止した。

 その数年後、まだ肥満体だった教授はBYUで新たなポストを得た。以後始めたのが直観的食事法だという。運動を習慣づけた効果もあって、体重はゆっくりとだが確実に減っていった。

 ホークス教授の成功を目の当たりにした同僚で友人のスティーブン・ペック助教授も、今年1月から直観的食事法を始めた。最初は効果に半信半疑だったが、11カ月たった現在、夕食時に時々チョコチップ・アイスクリームを食べることはあるものの、35ポンドの減量に成功したという。


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